ウルキオラは自由だ!
スペインのパトリシア・ウルキオラというデザイナーが、好きです。いや、好きといってしまうほど詳しくはないのですが。
以前、都内のどこかで家具ショウを見ていたら、すごい印象的なソファーがあって。
本当に感心してしまいました。なんというか、そのソファーだけとても輝いていて、別世界のものな感じ。
それが彼女のデザインしたものでした。
以来、ちょっとした自分のアイドルです。少し年上の方なのですが…。
なんだろうか、彼女の家具からは、すごい自由さを感じてしまう。本当に、かくありたいと思うんですよ。
友人とデザインの話になって、いつの間にか「ウルキオラは自由だ!!」と大声出してたこともあります。いい年して恥ずかしいですね。
重ねて言うけど、自分たちは彼女のことをそんなに詳しくないから、妄想がスパークしてるんでしょう。アイドルなんてそんなもんなのかな。AKBオタのことを何もいえません。
その友人がウルキオラと一緒に仕事したことがある人とfacebookでFriendになっただけでうらやましくなっちゃったり(笑)。本人と全然関係ないのに。
ウルキオラのホームページは↓
小は大を兼ねる
高校時代、クラスメートの爽やか系の友達がいました。
ある日、彼は通学途中にのっぴきならない腹痛を感じ、駅の近くのトイレに飛び込みました。ところが、個室が埋まっていて。
もれるかどうかの瀬戸際で取った彼の選択は、小便器で大をする決断でした。まさしく小は大を兼ねるというか、ウンコだけにケツ断という。…いや、スイマセン。
その話を聞いて爆笑したんだけど、ちゃんと便器にしゃがんでするのは偉いと変に感心しました。さすが爽やかなヤツはやることが違うな、と。シロウトは草むらとか、隠れたところを選んじゃうんでしょうね。
そんな話を朝っぱらから嬉しそうに話すのも、男子校のノリの良さだったのかな。
そんなことを思い出した小雨降る日でした。
映画『あん』を観てきました。
———あらすじ
桜の季節、街角の小さなどら焼き屋「どら春」のアルバイト募集に、少し変わった老人徳江が訪ねてくる。
はじめは訝しく思い断る店長だが、徳江のくれた「あん」の美味しさと、常連の中学生ワカナの勧めもあって彼女を雇うことにした。
徳江の「あん」でどら春は評判となり繁盛するが、ひょんなことから彼女がハンセン病だったことが噂となり、客足が途絶えてしまう。責任を感じた徳江は、店を辞めてしまう。
店長は徳江を守れなかった自責に囚われながらも、ワカナと一緒にハンセン病の療養所に徳江を訪ねて彼女の過去を聞く。幼い頃からの療養所生活で外を知らなかった彼女は「働いてみたかった。だから、どら春で働けたのが楽しかった。」と店長とワカナに告げる。
その後、どら春はオーナーの甥に取られてしまうが、亡くなった徳江の意思を継いで店長は公園でどら焼きを売っている。以前と違い「どら焼き、いかがですか」と大きな声を出して。
———-
酒飲みで甘いものが苦手な店長は、止むを得ない借金返済のためにどら焼きを売っている。ワカナは家庭の事情で塾に行けないし、高校にも進学できないかもしれない。慰めに飼っていたカナリアもアパートだから手放さなければならない。みんな、何かに縛られている。
でも、そんな2人も徳江さんからみたら自由なんだろう。
ずっと閉じ込められていた徳江さんは可能性すらなかった。だから、年老いてから願いが叶ってあんなに楽しそうだったのではなかろうか。
そしてもう一つ、心を打つのがあんを丁寧に作る姿だ。
徳江さんがあんを作るとき、「小豆」の声を聞く。どんな土地で育ったか、どんな風に吹かれたか、小豆のそれまでに思いを馳せる。外に出れない、電話もない、あんを作ることしかできない徳江さんが外と触れ合えたのは小豆だけだったのかもしれない。
そんなつらい環境でも、楽しみを見つける心は美しいと思う。茹で上がる小豆の鮮やかな映像と共に、心に残る。
自分より不幸な人を見て安心するんじゃない。そんな境遇でも心を豊かに生きている人を見習いたいと思う。
うまくいかないことの多い薄暗い日々の中で、小さな灯を大事にするような話なんじゃないでしょうか。素晴らしい映画でした。
大人の条件
大人ってのは都合のいいものです。
エウレカセブンを観ました。
友人の『エウレカを見たおかげで人を殺めずにすみました…』という猛プッシュで、エウレカセブン全50話を数ヶ月かけて視聴しました。
話は主人公の少年レントン(14)がひょんなことから反政府組織ゲッコーステイトに参加し、不思議な少女エウレカとの出会いを通して成長していくいわゆるロボットアニメです。
完全なSFで、舞台も未来の地球だったり、難しい用語がガンガン出てくるけれどノー問題。そういった設定はなんとなくわかればいい程度で、メインは主人公と主人公をとりまく人たちの成長譚です。実際、自分もSF的な設定や細かいところはわかってないけど楽しめました。
もうね、レントンが14歳から15歳になる1年少々の話なんだけど、成長度合いが凄まじい。はじめはウザいガキだったのが、家出から帰ってきた26話あたりからもう大人になっちゃって、見ている自分より大人っぽいというか。自分も思わず家出をしようと思いました。
やっぱ物語のメインはレントンとエウレカの心の触れ合いがメインでしょう。でも、2人のの距離感は始めのころがよかったかな。たどたどしい感じが好きです。心が通じ合ってからの2人は美しすぎて、オジサンはちょっと気恥ずかしいのですよ。
そんなオジサンが好きなのは、ノルブやアクセル、チャールズ、ユルゲンスなんかの脇役オッサン組。
少年が成長するのと意味合いが違うのかもしれないけど、オッサンたちが立場や考え方を変えたり、行動を起こしたり、少年を取り巻く大人としての行動が胸に響くというか。人は誰でも変わっていける、むしろ変わっていくものだという示唆があるような気がするのです。
とは言いつつ、やはり26話の『モーニング・グローリー』と49話の『バレエ・メカニック』で号泣なのですが。
ポートフォリオを作りました。
ポロン『チンコ・クリップ』
チンコみたいなカタチのクリップ。